FX業者勤務の男が教えるギリシャ懸念
G7ではギリシャの財政赤字問題が議論されたもののギリシャ懸念はぬぐえず、週序盤は方向感無く神経質な動き出しとなった。9日(火)には中央銀行総裁会議のためシドニーに滞在していたトリシェECB総裁が予定を1日繰り上げて帰国するとの報道が伝わり、市場では11日に開催されるEU首脳会議でギリシャなどの財政赤字国に対する支援策が協議されるとの期待感が台頭した。このことを契機にクロス円は前週からのリスク回避傾向からリスク選好へと潮目を変え、ユーロ円主導でじりじりと買われる展開となった。
11日(木)は建国記念日で東京市場が休場となり市場参加者が減少する中、発表された豪・雇用統計が市場予測を大幅に上回る強い数字となり豪ドル円が一時80円近辺まで上昇するなど豪ドルが対主要通貨で一段高。EU首脳会議ではギリシャを救済する方向で合意は見られたものの具体策は来週以降に持ち越され、市場にはやや不透明感が残る結果となった。
祝日明け12日(金)の東京市場では米国債の償還や利払いに絡んだドル売り円買いが警戒され、ドル円はじり安。早朝には発表されたNZ小売売上高が予想外に弱かったことでNZ円が一時値を崩す場面もあった。その後の欧州時間に中国人民銀行が預金準備率の0.5%引き上げを発表、中国経済の減速懸念からリスク回避的な円買いが活発化しドル円クロス円が値を崩した。15日(月)がプレジデントデーで米国が休場、中国経済圏が旧正月で長期の休場となることで模様眺めムードが強まり引けた。
相場展望
ギリシャ財政問題の進捗に注目が集まる。クロス通貨には悪材料としてかなり織り込まれているが、ギリシャの財政問題解決にはかなりの時間が要することが予想され、たとえポジティブな報道を受け『株高、クロス円上昇』が進展しても小幅且つ短期に終わる可能性があり注意したい。また、住宅関連や製造業関連の指標が多く発表され、投資家のリスク志向に影響を与えるためこちらも要注意。
【NZドル円チャート】